2014年4月15日火曜日

商標登録から(Apple)

Appleが「TRUE TONE」という商標を、2014/03/05に出願している。

区分からは、「光学機械器具,カメラ用フラッシュ,カメラ,グラフィック・画像・動画及び他のマルチメディアコンテンツを作成・編集・抽出・エンコード・デコード・表示・保存及び体系化するためのコンピュータソフトウェア,手持ち型携帯用デジタル式電子応用機械器具及び電気通信機械器具用コンピュータソフトウェア……」といった範囲とされる。LEDフラッシュが色相調整できたりするんだろうか?バヨネット式の交換レンズを装着するといった特許も出ているようだが。

iPhoneのカメラが弱い

これは良く言われている。暗い場所や、マクロの撮影での弱さは使っていて、屡々感じることだ。それでもコンパクトカメラの市場を大きく奪うことになった。

とあるカメラメーカー曰く


  • 安価なコンパクト市場はスマホに食われた
  • 高級コンパクト、レンズ交換式の市場は奪われていない
  • スマホには撮れない画角(ワイド端、テレ端、この倍率)がある
  • スマホはインフラになっている


これまではそうだろうが、これからもそうだろうか?Instagramのように、撮影や画像加工アプリを含むSNSが強く支持されている。より良い画質の写真データを登録したい、より多彩なエフェクトを使いたいといった需要はあるのかもしれないし、こういった需要を満たそうとするなら、例えば次のようなアプローチが考えられる。


  • カメラに通信機能を搭載(Android搭載機がその典型例)
  • スマホのカメラ機能を強化


iPhoneは、カメラ機能の強化ということになるが、その一端がこの商標登録に表れているだろうか?iPhone 6の登場が楽しみになるし、Android陣営の次のアイデアも楽しみだ。カメラメーカーには「スマホにはできない」と高を括るのではなく、カメラならではのわかりやすい価値の実現を期待したい。

ユーグレナの取り組み

ユーグレナの取り組み関して、このブログで書くのは3度目。ユーグレナは空腹を満たせないのだから、主食に混ざると良いのではないか。ユーグレナに作れるものとそうでないものがあるから、パートナーが重要。といった趣旨のことを書いてきたが、今日のリリースは、この一つの答えになるものだ。


このリリースを株式市場は好感したようで、寄り付きから成行買が大きく入り、ストップ高で大引け。イトーヨーカ堂が関与し、食品メーカー8社との共同開発が実現されている。しかも、第一弾とされているから、これからも継続する取り組みのようだ。
これまでは、UHA味覚糖とのものだけだったし、これは特に材料視されなかったが、今回のリリースは商品種類が増え、今後の展開も期待できるものとなった。

国内では、ファストフードでさえ高い質を求められ、牛丼店やハンバーガー店の業績から分かる通り、美味しければプレミアムを得られるようだ。ユーグレナは味ではなく栄養素がその価値の源泉になる。不足しがちな栄養素を、様々な食材に混ざることで、手軽に補うことができるだろう。第二弾以降の取り組みに注目したい。

2014年4月7日月曜日

背景にある勝負

2014年4月10日から、サークルK・サンクスにシャープの複合機が導入される。


シャープの複合機は、ローソン、ファミリーマートへの導入に続くものだ。

一方で、コンビニエンスストアの国内最大手は、セブンイレブン。今日現在(2014/04/07)で公表されている店舗数は、16,375店に及ぶ。セブンイレブンに導入されている複合機は、ゼロックスのものだ。


他方、シャープの複合機は、ローソン、ファミリーマート、サークルK・サンクスへの導入となり、それぞれ、11,130店、10,547店、6,359店で、合計28,036店に及び、セブンイレブンを大きく上回ることになる。

コンビニ大手としては、トップのセブンイレブンに対して、他のグループがどのように戦うかという勝負に見えるし、その背景には、ゼロックス対シャープという構図もある。

プリントだけで言えば、1枚30円程度で印刷ができるのは両者同等。高性能なデジタルカラー複合機を手軽に使うことができる。頻度が少ないなら、Wi-Fi経由で予めアカウント登録を必要としない分だけ、シャープの方が使いやすい場面がありそうだ。家庭用のインクジェットカラー複合機の本体価格が、1万5千円程度だとすれば、500枚分の印刷でトントン。500枚といえば、ありがちなオフィス用PPCの一束になる。

手元にプリンターがあると便利な場面はあるだろうが、本当に必要だろうか。コンビニは一つの通りに、何店舗も並んでいる。予め印刷して使うことが分かっているドキュメントであれば、PDF化してモバイルでバイスに入れておけば、必要な時に必要な枚数だけ印刷ができるというのが、今ある市場のサービスだ。

家庭用プリンターは、PCとデジカメの普及と同時期に、写真を自宅で印刷できるという効用を以て普及した。PCはタブレットに置き換えられ、デジカメは、スマートデバイスが賄うものになっている。印刷しなくても、多くあるSNSによって、写真はデータのまま共有することができる。SNSのデータを印刷するサービスもあるようだが、それは必要とされるだろうか。コンビニが担う社会インフラとしての機能は、食材や日用品の販売に留まらず、様々なサービスに影響している。次に無力化されるのは既存のどのようなサービスや商材だろうか。この勝負に参加しているのはコンビニそのものだけではない。