2014年3月13日木曜日

Windows XP SP3 、Office 2003 SP3 のサポート終了は、2014年4月8日

Windows XP SP3 と Office 2003 SP3 のサポート終了まで、残り1ヶ月を切った。今できていることに不満が無いからと、新しいコンピューターやOSへの置き換えに積極的になれない方が居るかもしれないが、そのコンピューターがインターネットに接続されているのであれば、OSの脆弱性を攻められることで、そのコンピューターが、ネットワークに接続された他のコンピューターやネットワーク、サービスに対する加害者になる可能性があることを一考して欲しい。

置き換えを考える方には、次の質問に答えることをお勧めしたい。

・そのPCで何をしていますか?
・それはPCでなければ出来ないことですか?

つまり、そのPCは今でも、これからも必要か?ということ。ありがちなのは、メールとWeb、ネット通販の利用。これらはすべてPCである必要はない。スマートフォンや、タブレットで可能だし、それはもう利用されている可能性が高い。

キーボードでの入力や、表示エリアが広いモニターを使いたいだろうか。確かにコンピューターの方が便利な場面は否定できない。

・Windows PCでなければできないことをしていますか?

Macという選択肢がある。コンピューター用のOSはWindowsだけではない。もう少し時間が経つと、Chromebook が日本でも一般的になるかもしれない。WindowsPCやMacと比較して、遥かに安価な選択肢になりえる。

Officeが必要だと言う方が居るかもしれない。Office Suiteも、マイクロソフトにだけあるという訳ではない。今はMacを買えば、Pages、Numbers、Keynoteといった、アプリケーションが無料で使える。これらは iOSデバイス でも同じアプリケーションを利用することができる。Windows、Macそれぞれで利用することができる、LibreOfficeや、Apache OpenOffice といった、無償で利用することができ、且つMicrosoft Officeとの互換性も期待できるソフトウエアも選択できる。iOS/Androidを使うのであれば、Google の QuickOffice という選択もある。KINGSOFTのOfficeは、iOS/Android版が無料で使える。

このように、Windowsや、MS Officeに代わる選択肢はある。選択肢はあるのだが、新しいWindows 8.1、MS Office 2013あるいは365に買い替える人は少なくないのだろう。なぜだろうか?

既存のデータを扱えることに対する担保が欲しいかもしれない。先に挙げたソフトウェアは、互換性が高いとは言え、作ったままの状態が再現できない場合がある。罫線やページレイアウトは重要かもしれない。その修正が困難ではないはずだが、面倒かもしれない。

選択肢が多すぎるのかもしれない。これまでは他に選択肢が無かった。Lotus Office やJust Suiteといった製品はあったが、広く普及しなかった。多くのユーザーにとって、マイクロソフトの製品がOSであったし、Officeでもあった。他の選択肢を考える必要がなかったはずだ。

これらを乗り越えて、新たな選択をしたとしても、使い方や印刷方法の変更に戸惑うかもしれない。ユーザーはこれまでの使い方を変えたくはないだろう。新しい使い方を覚える、これまでの使い方を再現するというのは困難な作業かもしれない。

こういった困難をサポートするサービスがあれば良いかもしれない。それをマイクロソフトに期待することはできないのだから、他のISPや、家電量販店、パソコン教室といった組織に、その力や動機は無いだろうか。

ユーザーは古いOSやアプリケーションの置き換えを迫られる。多くの選択肢を検討し、自分で決めるよりは、半強制的な置き換えを受け入れる方が楽なのかもしれない。しかし、できることは増えないし、そこにある生産性が(マイクロソフトが言う通りに)向上することもないだろう。つまり置き換えによってユーザーが利益を得ることはない。

Windows XPは2001年11月に発売された。SP3は、2008年4月に提供された。SP3以降でさえ6年が経過している。Windows Vistaは2007年1月に登場したが、ここでの乗り換えの失敗がXPを延命させてしまっただろうし、Windows 7は2009年の10月に登場したが、その後もダウングレード権を使ったプリインストールとして、XPは2010年10月まで併売され続けた。長い期間に渡って使われ続けたことが、その後の置き換えを難しくしている面は否めない。しかしITは短期間に大きな変化が起きる。新しいものがより良いものだと認知されないことは、マイクロソフトにその責任があるが、ユーザーには選択肢があるという事実はより重要だろう。

以下に、この記事で参照したURLをリストしておく。

https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/xp_eos.aspx
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/products/lifecycle
http://www.microsoft.com/ja-jp/office/2010/business/2003eos.aspx
http://blogs.technet.com/b/microsoft_japan_corporate_blog/archive/2013/12/19/windows-xp-office-2003-12-30-100.aspx


2014年3月12日水曜日

英語キーボードを使いたい


Windows PCを使うほとんどの時間、日本語を扱っているが、キーボードは英語配列のHHKBを使っている。

Happy Hacking Keyboard (PFU)

ローマ字入力を使うこと、キーボードの配列が使いやすいことがその理由。日本語キーボードは、一番手前の段に不要なキーが多く、記号類の並び方が乱雑だと思う。例えば、; と : は横に、[ と ] といった記号は上下と、キーが異なるが、英語配列は、同じキーでシフト。

慣れれば良いだけとも思うが、この意味では、英語配列に慣れてしまっているということも、大きな要因。

プラグ&プレイは随分前から存在する機能で、英語キーボードをWindows PCに接続した場合に、そうであると認識されれば良いのだが、デバイスマネージャーで確認しても「HID準拠キーボードデバイス」と表示され、一体何だと認識されているのか分からない。いくつかのキーをタイプしてみるしかない。加えて、ドライバーの更新から、別のキーボードとして認識させようにも、これがうまくいかない。果たして、レジストリの編集という手順になる。

このレジストリの修正値については、Googleで「英語キーボード」と検索すれば、沢山の情報が得られるが、マイクロソフト自身が、これを解説しているので、これを参照するのが確実。

コンピューターに USB キーボードを接続したときに Windows で正しいキーボード レイアウトが使用されないことがある (マイクロソフト)

記事のタイトルがおかしいだろうと思うし、そうだと分かっているなら対処すれば良いとも思うが、その対処がレジストリの修正だと言うなら、そうなんだろう。ただし、各値の意味までは解説されない。OSのバージョンアップが繰り返されているのに、いつまで経っても、解決されないままの問題の一つだ。